群馬県立太田女子高校では、一年生の「総合的な探究の時間」で“切り拓く未来”という副題のもと、日帰りで東京へ出向き、企業や官公庁への訪問を行っています。今回、公益財団法人山田進太郎D&I財団では、太田女子高校の教育コーディネーターである特定非営利活動法人Design Net-works Association (DNA)さんからお声がけいただき、STEM/STEAM領域のキャリアについて学ぶ機会を提供することになりました。このプロジェクトでは、株式会社メルカリの協力を得て、講演会と職場訪問の調整を行いました。特に、女性やLGBT+の方などのIT企業のマイノリティに向けて、ソフトウェアエンジニアリングを学ぶレーニングプログラムを無償提供しているBuild@Mercariのチームの皆さんにサポートいただきました。この授業は、生徒一人ひとりが自らの未来を築いていく力を養うことを目的とし、企業や官公庁を訪れる前後に8コマの事前学習と、2コマの事後学習で設計されています。▼講演会の様子9月19日(火)、オンライン講演会を1年生全体を対象に実施しました。財団の事務局長・田中より、まず、STEM領域のジェンダーギャップについての問題や当財団の取り組みについて簡単に説明し、その後、株式会社メルペイのエンジニアであるMomoさんが普段の働き方やエンジニアとしての仕事について紹介しました。オンラインながらも、メモを取りながら真剣に話を聞いてくれた1年生のみなさん。感想では、「エンジニアといえば機械をいじって開発する仕事だと思っていたが、今の時代はパソコンでイメージを作ったり、協力して新しいものを作っていくんだと知って、おもしろそうな仕事だなと感じました」とか、「伊藤さんのお話を聞いて、家でリモートワークもできるし、女性も働きやすいという点から、良い仕事だなと印象が変わりました」といった声が寄せられました。講演の前後で、1年生のエンジニアやIT系のお仕事に対するイメージがどのように変化したか、という点については以下のアンケート結果も参考にご覧ください。▼株式会社メルカリ職場訪問の様子11月7日(火)、事前学習を経て、いよいよ企業/官公庁訪問の日がやってきました。1年生全員が日帰りで東京を訪れ、午前中は大学、午後は企業や官公庁を訪問するというスケジュールでした。この日、8人の学生が株式会社メルカリのオフィスを訪問しました。コロナ禍もあったため、電車での東京訪問は初めての人もいたようです。当日はまず、会議室で株式会社メルカリが大切にしているValue(価値観)や、年齢・性別・国籍などの多様性を尊重しながら協力してサービスを開発している現在の事業について説明を受けました。その後、実際の執務スペースに潜入!リモートワークメンバーも多いため、フリーアドレスとなっているオフィスエリアや、社員が憩うカフェスペースなどを見学しました。最後の座談会のときには少し緊張もほぐれ、「なぜメルカリで働こうと思ったのですか」「やりがいは何ですか」といった質問が飛び交っていました。私たち財団が実施したこれまでの調査では、女子生徒がSTEM分野へ進学を選ばない理由に、ロールモデルが不足していることや、将来の働き方のイメージが浮かばないことなどが課題である可能性が指摘されています。こうした課題を克服するために、中高生が職場を訪れたり、多様な働き方をしている社会人に触れる機会を増やす取り組みに、今後も機会があれば、挑戦したいと思っています。実際、STEM分野を志す女子生徒が近年増えているドイツでは、「Girls' Day」というプログラムにおいて、女子生徒がテクノロジー系を含むSTEM領域の職場を訪れ、仕事や働き方を体験する機会を提供しており、効果が上がっています。このような取り組みを日本でも実施することに興味を持ってくださる学校や教育委員会、企業の方がいらっしゃいましたら、ぜひ財団までお問い合わせください。