公益財団法人山田進太郎D&I財団(以下、同財団)は、2025年9月5日にスタンフォード大学 Jen-Hsun Huang Engineering Center にて開催されたJapanese Women’s Initiative in the Bay Area(以下、JWIBA〈ジェーウィーバ〉)主催の「JWIBA Summer Summit 2025」に登壇しました。 NPO法人501(c)(3) JWIBAは、ベイエリアと日本社会に関わる女性を中心とするコミュニティを形成し、互いに支え合い励まし合って、個々のキャリア・人生が発展することを目指し、Equity and Inclusion 推進やイノベーションを後押しする活動をしています。本サミットは「未来をひらく“学び続ける力”」をテーマに、教育・キャリア・自己成長の観点から、変化の時代に必要な学びの姿を考える場として行われ、約200名が参加しました。■「JWIBA Summer Summit 2025」開催概要開催日時:2025年9月5日(金)10:00〜16:00 ※米国西部時間(PDT)開催場所:スタンフォード大学 Jen-Hsun Huang Engineering Center開催テーマ:Learn for Life, Update Yourself; 未来をひらく “学び続ける力” ─ シリコンバレーで見つける、変化の時代を生きるヒント主催:NPO法人501(c)(3) Japanese Women’s Initiative in the Bay Area(JWIBA)協力:Stanford US-Asia Technology Management Center後援:在サンフランシスコ日本国総領事館、JETRO San Francisco参加者:米国・ベイエリア在住の日本人を中心とした本テーマに興味関心を持つすべての人■Presentation「次世代にインスピレーションを:山田進太郎D&I財団 × JWIBAの取組紹介」 午前中のプレゼンテーションパートでは、同財団の広報を務める大洲が、財団の設立背景や活動の目的、具体的な取り組みを説明しました。 冒頭では、設立のきっかけとなった問い「なぜ日本には女性エンジニアが少ないのか」を取り上げました。日本の女子はPISA(OECD生徒の学習到達度調査)の理数科目で世界トップクラスの成績を収めているにもかかわらず、大学でSTEM(理工学部)を専攻する割合はOECD諸国の中で最下位。この“ねじれ”の背景には、社会や教育の構造的な課題があると指摘しました。 続いて、事業の二つの柱について説明しました。 一つ目の柱は、「Girls Meet STEM」。中高生女子が企業や大学を訪問し、STEM領域の学びや仕事に触れながら女性ロールモデルと交流し、将来の選択肢を広げることを目的としたプログラムです。参画パートナーは設立からわずか1年で112社・32大学・8高専に拡大し、2025年度には1万人規模の参加を見込んでいます。もう一つの柱が STEM(理系)女子奨学助成金。成績や年収不問、返済不要の10万円を給付する抽選制の奨学金制度で、累計1,700名以上が利用しており、理系進学の後押しになっていると紹介しました。 最後に、財団創設者 山田 進太郎の言葉「Do what you love.──好きなことをやろう」を紹介し、誰もが自分の「好き」を原動力に将来を選択できる社会の重要性を伝えました。 大洲のスピーチに続き、JWIBAのProject and Event Managerである堀田 華子氏からは、7月5日に日本で実施された「Girls Meet STEM」ツアー「Design Your Future ~共感からアイデアを生みだそう~アメリカ・シリコンバレー発・ひらめきをカタチにする体験」について紹介がありました。 ツアー当日、女子学生たちは、共感から課題の再定義、アイデア創出、プロトタイプ作成までの一連のプロセスを体験しました。参加者アンケートでは、「みんなからの“いいね!”で自信が持てた」という感想が寄せられたほか、ワークショップを通じてSTEM分野への進路に確信を持つ学生が増加したことが紹介されました。 さらに、堀田氏からはJWIBAによる「Girls Meet STEM」イベントの第二弾の開催予定も共有されました。「シリコンバレーで活躍する女性たちから学ぼう!」をテーマに、日米の女子学生の進路選択プロセスの違いに関する調査アップデートや、現地で活躍する女性によるパネルディスカッション・QAセッションを行うもので、2026年初春にオンラインで開催されます。対象は性自認が女性の小中高生で、日本と米国西海岸を中継し、日本語で実施される予定です。 最後に、JWIBA memberである西川 由理氏からは、JWIBAが目指す姿と今後の活動について発表がありました。 ベイエリアで得た学びを日本に還元し、学生にはロールモデルとの交流やメンタリング機会を、社会には調査研究で得た結果の公表や他の団体との連携を進めていくことを説明しました。締めくくりとして、今後も海外経験を持つ女性ネットワークとして、女子学生向けイベントや調査研究を展開する方針が示されました。■基調講演・パネルディスカッション 本サミット全体では、教育・キャリア・自己成長をテーマに基調講演やパネルディスカッションが行われました。 基調講演では、スタンフォード大学教授である時枝 正氏より「イノベーションによって起こっている変化を知り、これからの学びを考える」と題して、イノベーションや未来の学びの可能性についての示唆が共有されました。 午前および午後のパネルディスカッションでは、AI時代に必要な創造性、人間らしさ、そして不確実な未来に備えるスキルについて議論が交わされました。■ブース展示と来場者との対話 財団は会場にブースを出展し、「日本の女子の理数成績は世界トップクラスだが大学でのSTEM学部への進学率は最下位」というデータや財団活動を紹介するパネルをもとに来場者へ活動を紹介しました。 企業関係者や駐在員を含む来場者からは、「数値で現状を初めて知った」「自分の子どももぜひ「Girls Meet STEM」に参加させたい」といった声が寄せられ、STEM領域におけるジェンダーギャップや財団活動の意義への理解が深まりました。■「Girls Meet STEM」への参画について 「Girls Meet STEM」では、新たにご参画いただける企業・大学・高専を募集しています。ご関心をお持ちの方は、以下までお問い合わせください。参画に関するお問い合わせ:https://share.hsforms.com/2mZnzIiyZQZWKpO8pp5Txlwr8gla■「Girls Meet STEM」について 「Girls Meet STEM」は、当財団が高専や大学、企業・研究機関と協力して実施する、中高生女子向けのSTEM(理系)領域のツアー型体験プログラムです。高専や大学のキャンパス・研究室や企業のオフィスを訪問し、実際のSTEM(理系)の現場を体験するとともに、大学生や大学院生、社会人女性との交流を通じて、進学やキャリアへの可能性を広げます。「Girls Meet STEM」プログラム公式ウェブサイト:https://www.shinfdn.org/gms 過去のツアー開催レポートは上記リンクの下部にある「開催レポート」よりご確認いただけます。