公益財団法人山田進太郎D&I財団は、2023年9月9日(土)に【第7回STEM Girls座談会~集まれ、中学生!高専進路座談会2023〜高校と高専はどう違う?あなたの疑問に先輩女子がお答えします!〜】を開催しました。スピーカーは、学生アンバサダーで現役高専生のZoo。当日は「高専に行くメリットって?」「高専生活って実際どうなの?勉強についていくのは大変?」といった気になる話題がたくさん飛び出しました。イベントの一部を、当日参加できなかった皆さんにもお届けします!【スピーカー】Zoo 第2期学生アンバサダー北九州高専電気電子コースに所属する4年生。趣味はバスケとアイドルとアニメ。やりたいことはやる主義で忙しい毎日を送っている。はじめに「高専の基本知識」を説明!高等専門学校(高専)は、5年制のエンジニアを育てる学校です。中学卒業後の高校1年~大学2年生に該当する5年間で高専に通い、卒業後は「就職して社会人になる」、「大学に編入する」、「さらに2年高専で学びを続ける専攻科に入学する」という3つの選択肢から選べます。簡単に、私が考える「ここが凄いよ高専!」をまとめると以下になります!結構、高専を選ぶことでのメリットはたくさんありますね。また、私の通っている北九州高専では専攻科に在籍しながら九州大学の授業も履修できて、九州大学と北九州高専の両方の卒業資格を得ることができる、というような特別な仕組みもあったりします。さらに知りたい方は、詳しく調べてみてくださいね。 ざっくりとした高専の概要説明は以上として、ここからは高専についてお話いただく二人の社会人ゲストをご紹介します。 おーちょさん:みなさんはじめまして。東京高専卒のおーちょといいます。私は、東京高専の情報工学科を5年で卒業したあと、機械工学システムを専攻して、専攻科も卒業しました。高専5年のときに高専主催のプログラミングコンテストにハマってそれがとてもおもしろかったので、当時、内定をいただいていた企業にもごめんなさいをして、専攻科に残ることにしました。その後、グローバルITコンテストにも挑戦して、世界大会にも出場したという経験もあり、楽しい高専生活を送りました。高専に行って人生が変わったな、と思っています。趣味はゲームで、ドラゴンクエストが大好きです。よろしくお願いします。ことみんさん:こんにちは、ことみんと言います。北海道出身で、苫小牧高専に進学しました。5年で卒業したあと、株式会社ウィルゲートでエンジニアとして働いています。苫小牧高専では1年次は専攻を決めずに創造工学科にまずは入学し、2年次から専門にわかれます。私の場合、2年次から情報工学・工学系に進み、4〜5年生のときに、工学的知識に加えてマネジメント感覚を培うためのビジネス系基礎科目を学べる、当時新しく始まった「フロンティアコース」を選択しました。ここでは、情報系以外の機械、電子等別の学科の友達と一緒に研究するということもやっていました。趣味は、King&Princeが好きで、アイドルオタクをちょっとだけやっています。 Zoo:ここからは対話ベースで進めていきますね。高専といったら授業がわかりにくい、とか留年しやすい、とか言われていますが、実際のところはどうでしたか? おーちょさん:私は学校の授業は中学校から比べると難しかった印象があります。でも、友人でクラスにひとりは天才的な人がいるので、その人を頼ったり、先生に聞いたりしながら、なんとか乗り切りました。私のときは40人のクラスで30数人がストレートで卒業したので、ある程度の人数は留年したり、別の学校に行ったりということもあったのかなと思います。 ことみんさん:学校の授業は先生によるけれど、いろんな先生がいるので、わからなかったら、同じ科目を教える別の先生に聞いたりしていました。留年は私もおーちょさんの東京高専と同じくらいの割合で、卒業時にはクラスで10人弱は減った気がします。でもしっかりやれば、留年せずにいけるので、過度に心配しなくてよいと思います。赤点が60点だったので、高校に比べると高い!という印象があると思いますが、頑張って勉強すれば60点は取れます。でも、頑張れなくなっちゃった人が、留年するということは、あったのかも。 おーちょさん:救済措置がないわけじゃないから、そんなに心配しなくて大丈夫です。先生も手を差し伸べて、追加課題をやったら単位あげられるよ、という学科もあったりしましたね。 Zoo:では次のテーマにいきたいと思います。最も苦労した科目は何ですか? Zoo:私は、物理が苦手で「電気磁気学」の授業になかなかついていけなかった覚えがありますが、お二人はいかがでしたか? おーちょさん:私は英語ですね。高専で「英語で論文を読む」のが大変でした。社会に出ても役立つ力を身につけられたかなと思うのでOKなんですが、当時は大変でしたね。 ことみんさん:私の場合は数学ですね。中学まで数学は得意科目だったんですけど、高専4年生ぐらいからは得意科目だけどだんだん難しくなってきたので、ついていくために頑張って勉強していました。でも、苦手でも嫌いでなければなんとかなるので、是非諦めずに勉強を続けてほしいですね。 ありがとうございます。ここからは参加者の皆さんからいただいた質問について、Zooの見解とともにお答えしていきます。 Q:数学が少し苦手だけど大丈夫ですか?A:個人的には少し苦手でもいくらでも取り返しがつくかと思います。数学にも関数や図形など様々な単元があります。図形が苦手でもそこまで影響はないですが、関数や因数分解が苦手だと、少しは苦労するかもしれません。でも、高専の勉強を機にまた一から頑張ればいいと思います!学校の先生に聞くより、友達に聞いた方が100倍わかりやすかったなんて話もよくあります(笑)ここだけの話、北九州高専は数学で再試にかかる人は、そんなにいません。圧倒的に物理の方が多いです。他の高専は違うかもしれないのであくまでも参考にしていただけると幸いです! Q:家にパソコンが必須な学科はありますか。A:北九州高専では2023年度入学生からPCが必須となりました。スペックはそこまで指定がないみたいですが、そういったスペックに指定がある高専もあります。MicrosoftのOfficeに含まれるPowerPointやWord、Excelなどを使うこともあるからだと思いますが、授業で扱うプログラミングなどはソフトがダウンロードされていないといけないため、学校に設置してあるPCを使ったことしかありません。最近聞いた話だと、東京高専はMicrosoft Officeを使っておらず、Google系のものを使用しているとのことだったので、PCが必須かどうかは高専に直接問い合わせるのがベストだと思います!あと、1年生の頃からバリバリPCを使いこなしている人なんてそうそういないので、怯えなくていいと思います(笑) Q:体力は必要ですか。A:なくても大丈夫です。でも、あった方が楽しい高専生活を送れるのは間違いないです!自分はアルバイトを掛け持ちし、オンラインインターンをしてバスケ部で汗を流して、友達とバンドを組んでLIVEに出て、時にはレポートで徹夜して、、、みたいな生活を送っていますが、体力がないととっくの昔に倒れてます(笑)でも、無理して体力をつける必要もないので、1年生はまず徹夜レポートに耐えられる体力を身につけておきましょう! その他、3人の会話の中では、女子の人数が少ない学科でも助け合って乗り切っていけるということや、社会に出て活躍できる実力を身につけられたというお話など、「高専を選んで本当によかった」という実感を持っていることが伝わってきました。一方、制度や仕組み、学生へのサポート体制などについては全国の高専で共通していることもあれば、各高専で異なることもあるので、高専を志望している方は、文化祭に足を運んで先輩に質問してみたり、直接学校に問い合わせてみたりしてみてくださいね。中学生以下で、実践的なことを学びたい/理数系の専門性を身につけて実力を伸ばしたいとお考えの皆さんは、高専も進路の選択肢の1つとしてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。最後になりますが、登壇したゲストの皆さま、イベントにご参加いただいた皆さま、ご参加いただき、ありがとうございました。