公益財団法人山田進太郎D&I財団は、青山学院大学、慶應義塾大学、名古屋大学など全国24大学と連携し、中高生女子向けにSTEM(理系)領域の学生生活が体験できるプログラム「Girls Meet STEM College」を開始します。事業開始にあたって、2024年6月11日(火)に芝浦工業大学豊洲キャンパスにて記者発表会を実施しました。発表会には本プログラムに参画する全国24大学も会場とオンラインで参加し、昭和女子大学附属中学校・高等学校の生徒さんをお招きした研究室デモツアーも開催しました。当日の模様を、前編・後編の2本立てでお送りします。本記事(後編)では、「Girls Meet STEM College」参画大学からのメッセージ、研究室ツアーの模様をお届けします。プログラムの開催背景や財団の取り組みなどについては、レポート前編をご覧ください。登壇者長 秀雄:青山学院大学 学長補佐(産官学連携・相模原キャンパス担当)磐田 朋子: 芝浦工業大学 教授・副学長 桑田 薫 :東京工業大学 理事・副学長◾️第一部:記者発表会「多様性で未来をつくる。なぜ理工系女子の育成に取り組むのか?」参画大学メッセージ当日はプログラムに参画する24大学代表者の皆様にオフライン、オンラインでお集まりいただきました。記者発表会では参画大学を代表し、青山学院大学、芝浦工業大学、東京工業大学から、STEM領域のジェンダーギャップ解消に向けた取り組みについて発表がありました。青山学院大学 長 秀雄 学長補佐:昨年度、中高生女子向けに理系学部の研究室ツアーを実施し、実験体験や理系女子学生への進路相談、保護者向けの相談会などを実施しました。また、キャンパスライフや授業、進路選択を相談できるよう、理系学部の女子学生と院生が交流する場を設けるなど、入学後のフォローにも力を入れております。今後も「好きを進路選択しよう」をミッションに掲げ、理系分野へのアンコンシャスバイアスが進路選択に影響を与えることがないよう、さまざまな取り組みに力を注いでまいります。芝浦工業大学 磐田 朋子 副学長:本学では、「イノベーションは多様性の中から生まれる」をキーワードに掲げ、2018年には「女子枠」入試を導入(2023年に全学展開)し、博士課程を支援する奨学金制度の新設を行うなど、さまざまな取り組みを行ってまいりました。ほかにも女子向けオープンキャンパスや研究室体験インターンシップなどを開催した結果、実志願者数・実入学者数が飛躍的に向上しました。2027年には学部女子学生比率を30%まで引き上げるべく、今後も積極的に取り組みを進めてまいります。東京工業大学 桑田 薫 理事・副学長:本学では2024年4月入学の総合型選抜・学校推薦型選抜において「女子枠」導入を行った結果、2024年4月入学では女子学生の比率が15%を超え、女子枠全体の倍率は4.6倍と、優秀な学生を選抜するための倍率を確保できました。導入にあたっては一定数の反対意見もありましたが、学内の現役女子学生らと対話の機会を設け、多様な意見に寄り添えるよう尽力してまいりました。今後もD&I推進を社会に浸透させ、大きなムーブメントを生み出すべく、さまざまな挑戦をしてまいります。◾️参画大学一覧(2024年6月時点、五十音順)青山学院大学 / 岩手大学 / 大阪大学 / お茶の水女子大学 / 金沢大学(ダイバーシティ推進機構)/ 北九州市立大学 / 熊本大学 / 慶應義塾大学 / 佐賀大学 / 滋賀県立大学 / 芝浦工業大学 / 上智大学 / 信州大学 / 筑波大学 / 帝京大学 / 東京工業大学 / 東京薬科大学 / 東北大学(DEI推進センター) / 名古屋大学 / 八戸工業大学 / 宮崎大学 / 安田女子大学 /山梨大学 / 横浜国立大学◾️第二部:芝浦工業大学動的機能デバイス研究室ツアー発表会終了後、芝浦工業大学 動的機能デバイス研究室(重宗 宏毅准教授)にて、デモンストレーションとして研究室ツアーを開催。当日は昭和女子大学附属中学校の生徒約20名が集まり、2つの実験を見学・体験しました。“動き”に着目した研究を通して新しいデバイス開発を行う同研究室では、25名の在籍学生のうち3名が女子だと言います。ツアーでは女子学生から研究室や実験について説明があり、集まった生徒たちは熱心に説明に耳を傾けていました。生徒たちが体験したのは、特殊なインクを印刷することで自動で折れ曲がる「折り紙」と電気を流すと「液体」が動く現象を活用した2つの実験です。実験の様子を不思議そうに見守ったり、時に歓声が上がったりする場面もありました。参加した学生:ものづくりや理系分野に興味があり、普段行く機会のない大学や実験室に足を運んでみたいと思って今回のツアーに応募しました。私たちの身近にあるものを応用した実験ばかりで、率直にワクワクしましたし、さらに理系学部に進学したい思いが強くなりました。研究室の女子学生:「ものづくりが好き」という一心でこの研究室に入りました。実は理系科目には苦手意識もありましたが、実際に入ってみると、性別にかかわらず、自分の「好き」や「やりたいこと」に存分に向き合える環境だと感じています。今回来てくれた学生の皆さんには、今後もこうした機会を大切に、自分の「好き」「やりたい」という思いに素直に行動していってもらえたら嬉しいです。◾️プログラム詳細「Girls Meet STEM College」は、公益財団法人山田進太郎D&I財団が大学と協力して実施する、ツアー形式のプログラムです。中高生女子がSTEM(科学・技術・工学・数学)分野で学ぶ学生や実際の現場に触れることで、将来の可能性を広げる機会を提供します。「Girls Meet STEM College」プログラム概略: ・全国の大学のキャンパスツアー / 研究室ツアー ・大学生や大学院生との交流会など実施時期:2024年7月開始(以降、通年で実施)参加対象:中学1年生から高校3年生までの女子(性自認が女性である方を含む)※プログラムは対面もしくはオンラインで実施します。※プログラムによっては保護者も参加可能です。「Girls Meet STEM」プログラムWEBページ:https://www.shinfdn.org/gms各大学のプログラムには上記のページから申し込みが可能です。「Girls Meet STEM College」プログラム(一部):